よく聞く噂・その1
出雲大社の神楽殿にかかる日本最大級のしめ縄を見上げ、硬貨を投げつける観光客の姿は、かつて よく見られる光景でした。「しめ縄にお金が刺さると縁起が良い」という噂が、テレビ番組などを 通じて広まっていたためです。しめ縄の隙間にうまくコインが挟まると、願いごとが叶う―― そう信じて、賽銭箱を前にわざわざしめ縄めがけて小銭を投げる人が後を絶ちませんでした。
よく聞く噂・その2
「出雲大社のしめ縄は、伊勢神宮など多くの神社と綯(な)い方が左右逆になっている」という話も、 よく語られる豆知識・都市伝説の一つです。一般的な神社のしめ縄は向かって右側が太い「右綯い」で あることが多いのに対し、出雲大社の大しめ縄は向かって左側が太い「左綯い」になっている、という 内容です。
オカルト系サイトで語られる説
インターネット上の一部のオカルト系サイトでは、出雲大社にまつわるかなり大胆な「都市伝説」が 語られています。国譲りで国を奪われた大国主大神は、実は「日本屈指の怨霊」であり、出雲大社という 巨大な社殿は、その怨霊を鎮め封じ込めるための「結界」として建てられた――という説です。
この説では、非業の死や無念の失脚を遂げた者の霊を、神として篤く祀ることで鎮めようとする 「御霊信仰(ごりょうしんこう)」――菅原道真を祀る天満宮などがその代表例です――になぞらえて、 国譲りで敗れた大国主大神もまた、丁重に祀ることで祟りを避けようとした対象なのではないか、と 論じられています。「本殿の謎」のページで紹介した、御神体が参道の正面(南)ではなく西を向いて 鎮座しているという事実についても、この説では「怨霊は直線的にしか進めないため、参道の正面から 直接抜けられないよう向きをずらした結界構造だ」といった、独自の解釈が加えられることがあります。
パワースポットの体験談
出雲大社は全国的にも有数の「パワースポット」として紹介されることが多く、特に神在月の期間に 訪れると「体が軽くなった」「不思議な浮遊感を覚えた」といった体験談が、旅行ブログやSNSで しばしば語られています。全国から八百万の神々が集うとされる期間だからこそ、境内のエネルギーが ふだんとは違う、という語られ方です。
こうした体験談は、あくまで個人の主観的な感覚に基づくものであり、科学的に検証された現象では ありません。とはいえ、千三百年以上にわたって人々の信仰を集め続けてきた場所には、それだけの 物語と歴史の重みがあります。実際に足を運んで、自分自身の目と足でその空気を確かめてみるのも、 出雲を旅する楽しみ方の一つといえるでしょう。
次に読むなら
都市伝説の真偽はさておき、出雲大社とその周辺は、実際に訪れる価値のある場所ばかりです。 本サイトの締めくくりとして、出雲市を歩くための観光名所をまとめて紹介します。
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